財団について

一般財団法人 産業デザイン
設立趣意書

 

産業デザイン代表理事 橋本久義
産業デザイン代表理事 橋本久義(政策研究大学院大学名誉教授)

 戦後日本経済は著しい経済成長を遂げ物質的繁栄を享受するに至つた。それをリードしてきたのは機械・電気産業であり、その機械・電気産業の発展を支えてきたのが中小企業を中心とする金型産業であった。

本財団の創設者である竹内宏氏は、14歳より叔父の都南金型製作所を遊び場とし、高校生の頃には新入社員に金型及び成形技術の指導をした。27歳で父と共に、新興金型製作所社を設立。その後、プラザ合意を機に開発子会社新興セルビック社を設立した。

 新興セルビック社設立以降、オリジナルな市場創造・オリジナルな技術開発・オリジナルな製品開発に特化し、企業体質も下請け中心の受信形企業から市場創造形へと企業体質を変えた。当初、金型周辺であった開発テーマも開発を繰り返す過程で成形機周辺、射出成形機、さらに新たな生産装置の開発へと大きく進化した。売上に占める自社製品比率は100%。売上の全てを自社開発のオリジナル製品とした。

 竹内氏は【中小企業の自立化】を御旗に第一回モノづくり大賞では経済産業大臣賞の受賞と共に「ものづくり名人」を拝命。その生き様はNHKのドキュメンタリー番組「プロフェショナル・仕事の流儀」でも紹介された。また、平成30年春には文部科学大臣より科学技術賞を頂き、秋には経済産業大臣よりグッドデザイン賞、同年秋の叙勲では「旭日単光章」の栄に浴し、皇居にて上皇様より拝謁を賜った。

 金型と共に歩み、我が国のものづくり産業の発展を願う竹内氏は、14人の同志と共に【一般財団法人 産業デザイン】を設立した。この財団は、我が国の将来にとって、総合的な視野に立ったものづくり産業の振興が極めて重要であることに鑑み、その発達にいささかでも寄与して、国民福祉の向上と経済の成長に資することを目的としている。

 財団を特徴づけるのは【個人及び中小企業の自立化】と【新工法開発に関わる育成助成事業】を柱としており、【新素材開発に関わる育成助成事業】を側面支援することを目的としている。また、オリジナル新製品の開発やビジネスモデルの支援等、【新たな産業の構築、新たな市場の創造】を志す、中小企業の【黒子的側面援護】を目的としている。

 我々は、わが国の産業発展のために創造的に取り組む人々への支援を通じ、豊かで快適な暮らしの実現に貢献していきたいと考えている。

産業デザイン代表理事 橋本久義
(政策研究大学院大学名誉教授)